英国の終末期医療事前指示書

終末期医療事前指示書(Advance Decision – Living Will)

もしあなたが自分の判断について人に伝達出来ない状況になった場合、この終末期医療事前指示書(Advance Decision – Living Will)が関係し、あなたは自分の意志として例えそれが自分の死に繋がるリスクがあっても治療を拒否する事も許され、それは法的に有効で、あなたを担当する医療関係者はその指示に従わなければなりません。

あなたは、その様な判断をする場合にはあなたの過去の医療記録を良く知っている医者とある特定の治療を拒否するとどの様なリスクや利点があるかを良く話し合います。そして、医療関係者のみならず、自分の家族や友人ともその様な自分の希望を事前に伝えて良く理解してもらう事が大切です。

そのAdvance Decision は以下の条件があります。
*どの様な状況で例えそれが死に繋がる可能性があってもある治療を受けたいか・受けたくないかを明確にする
*ある特定の治療を要求する事は不可
*死ぬために何かを要求する事は不可

終末期医療事前指示書は、ご自身が延命治療を望まないとしていない限りは、必ずしも書面で残す必要はありませんが、家族や医療関係者に渡す為にも書面で残す事をお勧めします。そしてあなたのGPや医療関係者はそれを記録に残します。あなたはいつでもそれを見直し、必要でしたら修正し、日付と署名をします。

あなたの終末期医療事前指示書が結果として延命治療を拒否する内容でしたら、それは書面で残し、証人に署名してもらい、「結果として私の生命にリスクがあっても(even if life is at risk as  a result) これを望む」とのフレーズを付け加えます。

この終末期医療事前指示書は、Health and welfare LPAと重複している部分が多々あり、その両方を作成していて内容が異なる場合は、原則的に日付の新しい方が優先します。詳しくは専門家のアドバイスを求める事をお勧めします。

英国の尊厳死についてのチャリティ団体Compassion on DyingのLiving Willのフォームはこちらからダウンロード出来ます。

事前要望書(Advance Statement)

もう一つ、終末期医療中にご自分の要望をまとめる事前要望書(Advance Statement)と言う物があり、それは法的な拘束力はありません。内容としては以下の様な項目です。

*あたは何処で終末期治療を受けたいか、自宅かケアホームか、ホスピスか
*食事の好み・嫌いな物
*バスタブが良いか、シャワーが良いか
*どの様な衣服が好みか
*どの様な音楽・TV番組が好きか
*就寝中は電気をつけるか消すか
*就寝は早くか遅くか、起床は早くか遅くか
*信仰する宗教
*ケアについて相談したい人
*訪問したい人

この要望書はどの様なフォームでも構いませんが、そのコピーをケアスタッフ・GP・医療スタッフに配布してご自身の希望を良く認識してもらう事が大切です。

より詳しくは、以下の Age UKのサイトをご覧ください。

Age UK – Advance decision (living will)
https://www.ageuk.org.uk/information-advice/money-legal/legal-issues/advance-decisions/

Compassion in Dying
https://compassionindying.org.uk