英国でどなたかが亡くなった場合、どうすれば良いか、死亡診断書・検視・死亡届・死亡証明書・葬儀・埋葬・関連団体への連絡等は以下の通りです。
直ぐにする事 | (自宅で亡くなり、それは以前からの病気等で予期されていた場合) 掛かりつけのGPを呼びます。GPは死亡診断書(Medical certificate of cause of death) (こちら)を発行します。そして地元のCouncilに行き、死亡証明書(Death Certificate) (こちら)を発行してもらいます。 (自宅で予期せず亡くなった場合) 111に電話し、指示を仰ぎます。検視官(Coroner)が呼ばれ、死因を調べます。 (病院で亡くなった場合) 病院は死亡診断書(Medical certificate of cause of death)(こちら)を発行します。そして遺体は病院の霊安室に置かれます。 (海外で亡くなった場合) その国のルールに基づいて、死亡登録がなされます。そして日本国籍の場合はその国の日本領事館に、英国籍の場合は英国領事館に連絡します。 |
死亡届・死亡証明書 | 死亡者のお住まいのCouncilに行き、死後5日以内に死亡届を提出します。その場合、死亡者本人の以下の書類を持参します。医者の署名の有る死亡診断書は必須ですが、他の書類は全て準備しなければならないと言う訳ではありません。ある分のみ持参すれば結構です。 1)医者の署名の有る死亡診断書(こちら) 2)出生証明書(こちら) 3)NHS メディカルカード、又は番号 4)結婚証明書(こちら) 5)運転免許証 6)住所の証明書更に登録官に死亡者本人の以下の情報を伝えます。 1)氏名 2)誕生日・出生地 3)住所 4)職業 5)英国公的年金(State Pension) 及び他の手当の受給の有無、及び配偶者の氏名・職業・誕生日 そして、登録官は以下の書類をあなたに手渡します。 |
Tell US Once Service | 死亡者のお住まいの地域によって、Tell US Once Serviceが利用出来ます。その場合、以下の全ての関連部門への死亡者の連絡が一回で完了出来ます。 1)図書館・選挙管理事務所・Council Tax 2)HMRC(英国歳入庁) 3)DVLA(運転免許事務所) 4)UKパスポート事務所 登録官からTell Us Onceの登録番号をもらってください。もしお住まいの地域がTell US Once Serviceが利用出来ない場合は、上記の全ての部門に個別に連絡する必要があります。その際、運転免許証と英国パスポートは返却する義務があります。 |
その他の連絡先 | 必要に応じて以下の団体にも死亡届を提出します。 1)私的年金 2)生命保険会社 3)銀行 4)就労する会社 5)住宅ローン会社 6)介護サービス会社 7)電気・水道・ガス・固定電話・携帯電話・インターネットサービス会社 8)GP・歯医者・眼医者等 9)所属するチャリティ団体・雑誌の購読・サークル・ジム |
LPA (Lasting Power of Attorney) | 死亡者がLPA (Lasting Power of Attorney)を登録していた場合、そのLPA を死亡証明書と一緒にOPG (the Office of Public Guardian)にAttorneyを通じて返送します。 |
葬儀の手配 | 亡くなった方は、遺言書等に葬儀の形式についての指示・要望を記載してあるかも知れません。もし特に葬儀について指示・要望が無い場合は、相続執行人や近親者が葬儀・埋葬の形式(土葬・火葬)について決めます。葬儀の手配の際には事前に以下の見積もりを入手します。 1)Funeral directorの費用 2)お棺 3)死亡場所から葬儀の場所、その後の火葬場・墓地への遺体の運送費 4)その他諸費用 一部前金での支払いを請求される場合があります。 |
葬儀費用 | 葬儀費用は以下の方法で支払い可能です。 1)死亡者の家族・友人の募金 2)生命保険金・年金 3)葬儀の事前予約金 4)死亡者本人の相続資産 |
より詳しくは以下のサイトをご参照下さい。
Age UK What to do when someone dies
https://www.ageuk.org.uk/information-adice/-issues/what-to-do-legal/legal